診療案内Treatment

診療案内

小児科一般

これまで軽症から最も重い症状のお子様を各地の小児専門病院で診療してまいりました。その経験をもとに、根拠に基づく標準的で最新の診療を患者さん一人一人に合わせて行っております。
専門的な治療が必要な際は、病院などと連携をとりながら診療をしております。
また小児期に多い伝染性疾患に対しては院内感染を防ぐ目的で、専用の入口・診察室を設けています。
お子様の健康に関して御心配な点などがございましたら、お気軽に御相談下さい。

乳幼児健診 (予約制)

14:00 ~ 15:30 に実施。目のスクリーニング検査も実施しています。

予防接種 (予約制)

予防接種により、防げる感染症から子供たちを守ることに積極的に取り組んでいます。14:00 ~ 15:30 に実施していますが、それ以外のお時間にも接種可能です。

主な紹介先医療機関

  • 国立成育医療研究センター
  • 慈恵医大第三病院
  • 関東中央病院   他

子供の病気について

日常の診療でよくある病気を中心に、簡単に述べたいと思います。

食物アレルギー

食物によって蕁麻疹などのアレルギー反応が引き起こされる病気で、お母さまたちの関心も高い病気です。発症のピークは0歳児で、以降急激に減っていきます(年齢とともに治って行く方が多い)。三大原因食物は鶏卵、牛乳、小麦です。
発症の原因や治療の方針などの考え方が少し前と較べ大きく変化しています。最近発症のメカニズムとして乳児期などの荒れた皮膚からの食物成分の体内への侵入がクローズアップされており(経皮感作)、赤ちゃんの皮膚ケアの重要性が言われています。また治療法も以前は厳格な除去指導がなされていましたが、口から食べ腸から体内へ吸収された食物抗原に対してはアレルギー反応を起こしにくくなることが知られており(経口免疫寛容)、不必要な離乳食での食物制限、延期はかえってその食材に対するアレルギーのリスクを上げることが分かっています。そのため現在では、「必要最小限の食物抗原除去」が治療の原則となっています。
検査値の評価についても血液・皮膚検査は診断の目安として用いられるようになっており(検査が陽性でも摂取により誘発症状を認めない場合もある)、確定診断および摂取可能量の決定には実際の食材の摂取による症状発現の有無(経口負荷試験)が重要とされています。

気管支喘息

慢性のアレルギー性気道炎症があり発作的に気道の狭窄がおこることにより、喘鳴(ゼイゼイ)や咳および呼気延長(息を吐くのに時間がかかる)を来す病気で、乳児期から3歳頃まで増加し6-7歳頃から緩やかに減少していきます。乳幼児期には気道が狭くまた感染症にかかりやすいため喘鳴をきたす病気が多くあり、ゼイゼイ=喘息とは言えません。鼻汁などによる喘鳴、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどのウイルス感染による気道粘膜のムクミなどによる喘鳴などが多く、診断は必ずしも容易ではありません。そのため明らかな呼気性喘鳴(息を吐く時に胸でゼイゼイ)を3エピソード以上繰り返した場合に広く乳児喘息ととらえて診断します。
治療は発作時に行う気管支拡張剤の使用や、慢性的な気道の炎症をとっていく目的でロイコトリエン受容体拮抗薬(オノン®、キプレス®、シングレア®)や吸入ステロイド剤が重傷度に応じて長期的に使用されます。

溶連菌感染症

最も一般的な症状は熱や喉の痛みの強い急性咽頭扁桃炎で、血尿などの症状を示す急性糸球体腎炎や熱の続くリウマチ熱などの後遺症に進展することがあります。年齢的には学童期に多く見られ、通常溶連菌性咽頭炎の人と接触して発症します。治療は抗生物質が非常に有効で、治療開始後24時間以内に感染性は消失します。のどにいる溶連菌の検査は通常迅速診断で行いますが、健康小児でも15%程度の保菌者(喉にいるだけで悪さをしていない状態)がいる事に注意が必要で、これらの方は基本的に治療の必要はありません。また、迅速診断陽性で短期間に咽頭炎を反復している方の多くは溶連菌の長期保菌者で、ウイルス感染など他の感染症を頻回に起こしている可能性を考える必要があり、頻回の抗生物質は必ずしも必要ありません。

RSウイルス感染症

冬から初春に流行することが多く、全ての年齢の人に鼻水や咳など気道症状を引き起こすウイルスですが、新生児と乳児期には細気管支炎や肺炎を引き起こす事が有ります。もともと健康な乳児では外来治療や短期の入院で軽快する方がほとんどですが、早産児、心臓や肺の病気などをお持ちのお子さんでは重症化することが知られています。そのためわが国ではハイリスクな子供に対し毎年秋から春にかけてRSウイルスに対する特異抗体(ワクチンではありません)を健康保険適応で注射し、重症化を予防しています。治療はウイルス感染のため基本的に抗生物質の適応はなく、去痰剤の使用や鼻水・痰などの吸引などの対処療法が中心となります。